conjugal tie 2003 3 25

 広き門は誘ってくる。
結婚は、結婚したときの喜びで維持できる。
そして、その喜びが消えかかってくる頃に、子供が生まれる。
その子供が、夫婦を結びつける力となる。
しかし、やがて転機が訪れる。
転機が訪れるのは、早い。
それは、その子供が結婚する時。
そう、その時までは、苦しく思える日もあるが、軽き道なのだ。
子供が結婚した時、
夫婦のこころの中に空間が開いていることに、やがて気づくことになる。
転機の門。
その時、夫婦の力が、愛が試される。
その時、広き門は誘ってくる。
その門の先には、広く、歩きやすい道が広がっているように見える。
しかし、その道は、やがて徐々に細くなり、
そして時に、落石あり、崖崩れあり。
その時、気づいても、もうすでに1人になっている。
その時、国家に頼ろうとするのか。
しかし、その時、国家には、あなたを助ける力はない。
ましてや、国家はあなたの死には立ち会わない。
1人で死んでいくのだ。
それも構わぬという者もいるかもしれない。
しかし、それは人生の王道ではない。
人生の王道とは、
夫婦が助け合っていく道なのだ。
やがて、どちらかが死に面した時、見とどけてくれる者がいる。
そして、残された者が死に面した時に、見とどけに来てくれる者がいる。
狭き門から入った者は、初めにその道、歩きにくさに苦労するが、
やがて、その道は徐々に広くなり、
そして、光の海を見ることになるであろう。
永遠の大道を見ることになるであろう。

News past and future へ戻る

トップページへ戻る

vintage へ戻る